吸い玉療法は、数千年にわたる歴史を持つ民間療法で、世界各地でさまざまな名称で知られています。一般的には吸い玉やカッピングと呼ばれ、現在でもスポーツ界ではパフォーマンス向上のために利用されるほか、ハリウッドセレブにも支持され、幅広い分野で人気を博しています。日本でも東洋医学や西洋医学の一環として広く用いられています。この療法の施術方法は、吸い玉用のカップを皮膚に取り付け、空気を抜くことで皮膚とカップの間に陰圧を生み出す方法です。これにより、血流を促進し、滞った老廃物の排出や疲労回復を助けます。また、吸い玉とオイルを組み合わせた施術法もあります。これはオイルを肌に塗布し、その上に吸い玉を置いて滑らせる方法で、走缶法として知られています。この施術法では、オイルが皮膚を保護し、直接的な吸い玉よりも肌へのダメージが少なくなり、痕も残りにくいため、リラクゼーション目的にも多く利用されています。走缶法は筋膜リリースにも用いられ、吸い玉の陰圧を利用して筋膜を引き上げることで筋繊維をほぐします。さらに、吸い玉と鍼を組み合わせた施術法もあります。これは瀉血と呼ばれ、鍼を用いて一時的に出血させた後に吸い玉を施すことで、体外に滞っている血液を吸引し、身体の回復機能を高めます。東洋医学では「瘀血（おけつ）」として、血液の滞りや流れの悪さを指し、血液の粘度が高まり血流が阻害される状態を示します。これが原因で月経不順や冷え、のぼせ、筋肉のこりや痛み、貧血、脳血管障害などの循環器症状が生じると考えられています。瘀血を取り除くためには、瀉血などの方法が用いられます。

こんな人に効果的

注意点

吸玉は、一時的に痕が残る場合あり

施術後は、吸い玉の痕が3日〜10日間程度一時的に残ります。
体調や血流の状態が悪い方ほどこの跡が濃ゆく長く残りやすい傾向にありますが跡は必ず消えますのでご安心ください。
吸い玉を継続して受けていただくことで、血流や体調が改善されて痕が消えるまでの日数はだんだんと短くなっていきます。
早い方であれば当日のうちに消える状態もあります。

だるさ・眠気などを感じる

健康を取り戻す過程で、身体にだるい症状が出ることや眠気、痛み、発熱といった症状が出る場合があります。
鍼やマッサージと同じでこのことを好転反応と言い、溜まっていた老廃物が一気に流されることで身体が回復するために起こる現象です。

心臓疾患の方

循環器系に異常がある方、（特に心筋障害や弁膜症の方）や重度の貧血をお持ちの方は、吸い玉をすると内出血と同じ状態になるので、血栓(血の塊)が作られ、肺や脳で血管を詰まらせてしまう可能性があるので控えた方が良いでしょう。

内分泌疾患の方

吸い玉は基本的には安全な治療法ですが免疫力が低下した患者さんの場合は注意が必要です。
吸い玉による跡が残ったところは一時的に皮膚のバリア機能や免疫能が低下するため、そこから感染症を招く恐れがあります。
そのためクッシング症候群やアジソン病といった免疫力が低下しやすい疾患をお持ちの方は施術前に担当者にご相談ください。

敏感肌の方

敏感肌の方はバリア機能が弱い状態になります。その状態で吸い玉を行うと、皮膚に大きな負担がかかり炎症を起こす可能性があります。
対策として施術前にオイルを用いれば負担を軽減することが可能ですが施術時の肌の状態にもよります。施術前に施術者へご相談ください。

まとめ

吸い玉治療の特徴は、血液の流れを良くして血液そのものをキレイにすることです。
血流が良くなることで、交感神経と副交感神経のバランスが良くなり自律神経も整っていきます。
自律神経が整うことで、不眠や便秘などの身体の不調が改善されます。

吸い玉治療と本格整体を合わせて施術をすると全身の血流が更に良くなり、リンパの流れの改善、末端まで血流が行き渡ります。
結果として自律神経が整い、ホルモンバランスも改善されます。

身体の不調にお困りの方は、問い合わせフォーム、LINE、お電話にてすぐにお問合せ下さい。

【初回コースの流れ】

初診カウンセリング（30分）＋本格整体＋吸い玉（約60分）
※2診目以降 11,000円/回